泉南ロングパーク ―恵まれた資産を民間事業者と協力し有効活用―

事業のきっかけ
泉南ロングパークは、もともと大阪府が整備予定の府営公園用地でしたが、長年整備が進まず、市の懸案事項となっていました。
市として市民により身近に、かつ積極的に活用される公園へと再生していく必要性から、市が主体となって民間事業者への働きかけを行いました。
その結果、市内外から多くの来訪者を集める、泉南市を代表するにぎわい・交流の拠点へと成長しました。
事業検討当時はPark-PFI制度もまだ一般的ではなく、事業の方向性や手法について試行錯誤を重ねながら、多くの民間事業者との対話を通じて検討を進め、最終的にPFI方式(民間資金による施設整備・運営)を採用することとなりました。
事業の仕組み
市は大阪府から無償で借り受けた公園用地を、設置管理許可の付与により民間事業者へ無償で貸し付けています。
民間事業者は自己資金を活用して都市公園を整備し、その後の維持管理および運営を行う独立採算型の事業となっています。公園内の植栽管理や園路の保守といった公園機能を担保しつつ、海浜部や開放的なロケーションといった立地特性を活かした事業展開が可能である点が、事業者にとっての大きなメリットとなっています。
事業期間は30年間で、期間終了後は原状復帰が求められますが、土地取得費用が不要であることが事業成立の重要な要素となっています。
また、事業の収益性に配慮し、建蔽率の緩和(2%から5%への引き上げ)や、固定資産税の10年間減免といった支援措置も講じています。
導入した市のメリット
市のシンボルとなる公園へと成長したことが、最大の成果です。
加えて、市費を一切投入することなく、通常であれば市が負担する公園の維持管理費用を削減することができています。現在では、市民の憩いの場であると同時に、観光拠点や合宿利用地として市外からの来訪者との交流の場にもなっています。
公園の管理・運営においても、民間事業者ならではの柔軟な発想と迅速な意思決定が活かされ、機動的で魅力的な運営が実現されています。

